フシチョウ・・・・きゅうぞうの部屋
日々のできごと、好きなもの、好きなひと、 そして、病気のことなどを綴っていこうと思っています。。   
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輝かしい未来
    少女は泣いていた。

    少女の傍らには黒尽くめの男が寄り添い、
    そっと見守っていた。

    いつもこの場所で少女は泣いている。
    いつもの光景である。

    しかし、この日は違っていた。

    ただ泣いているのではなく、
    瞳の奥には憎しみや怒りが宿り始めていることが、
    その男には手に取るようにわかったのだ。

    男は少女に始めて口を開いた。

    「あの夕日を見てごらん。
     人々の苦悩を背負って沈んでいくのだ。
     
     人々が明日、希望と共に目覚める為にね。」

    だが少女は、悲しそうな瞳を男に向けながらいった。

    「そんなこと、あるわけない。」

    「では、君の想いをあの夕日に叫んでごらんよ。」と、
    
    その男は力強く語りかけた。



    願い


    少女はその男を信じようとはしなかった。

    「もう、ほっといて!」

    そう言い放つと少女は駆け出し、いってしまった。

    その日を境に、黒尽くめの男は姿を消した。

    来る日もくるひも、少女は男を待ちわびた。

    男に詫びるため待ち続けた。

    しかし、男は二度と再び少女の前に現れることはなかったのだ。

    少女はあの日、男に教わった言葉を思い出し、

    あらん限りの声をふりしぼり、叫んだ。

    「わたしにピアノを弾ける指をちょうだ~い。

     友達や母さんと繋げる手をちょうだ~い。

     皆がわたしを見て可哀相って顔するのも、もううんざり!

     これ以上いじめられるのも嫌だ~。」

     その瞬間、水面がキラキラと輝いた。

     眩しいな




     光の架け橋は、少女の心の空白をくみ取って、
     あの夕日に届けるのだ。

     少女の悲哀をすべて引き受けて沈んでゆくであろう夕日。

     少女は、じっと自分の右手をみた。
     そして気づいたのだ・・・、まだ左手があるじゃないかと・・・。

     少女は気づいていないだろう。
     黒尽くめの男が、いつも少女の傍で見守っていることを・・・。



                 いつも傍にいるよ



     いつまでもいつまでも・・・・・。

     少女が明日の朝、目覚めた時、
     新しい自分に出逢うことを願いながら・・・。

     太陽は希望とともに昇ってくるものなのだから・・・。


     

     ◆最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
      子供の頃、友人がこういう境遇でした。
      今、彼はどうしているだろうか・・・、
      元気でいてくれるといいなと願い、書いてみました。
      
      そして、カラスは以前、吉兆を示す鳥だったのだそうです。


     *GWも(まだお休みの方もおられるでしょうね)終り、
      いつもの日常が戻ってきます。
      新人さんは五月病に気をつけて下さいね。

      もう暫らく、コメント欄は閉じさせていただきます。
      

      
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